ここ数年、野鳥を撮る方が増えてきましたね。野鳥撮影には、いろいろな鳥の写真がコレクションとして増えていく楽しさがあります。ただ、せっかくあこがれの鳥が撮れても、パソコンで確認するだけの方も多いようです。
最近は1冊から簡単に本が作れますから、撮りためた写真は写真集(フォトブック)にまとめることをお勧めしたいですね。
ハンドブックのような小さいサイズから作れるので、持ち歩くときも便利ですよ。フォトブックにしておけば、傑作をハードディスクに眠らせることもありません。
野鳥撮影は簡単にはじめられますが、ある程度続けると写真自体の善し悪しも見えてきます。それを写真集にすると、さらにこの場所でこういうカットが撮りたいというイメージが湧いて、次の観察のモチベーションにもなりますし、写真の腕も上がりますよ。
戸塚さんがMyBookで作成した写真集。MyBookなら1冊から簡単に作成できる
僕が「野鳥と四季」をテーマに「MyBook」で1冊にまとめたのが、「野鳥」と名付けたこの本です。
じつは僕、パソコンがすごく苦手なので、最初は写真集の作成ソフト「MyBookEditor」がうまく使いこなせるか不安でした。
しかし、一度操作してみると思った以上に簡単でした。背景の色を自由に選べるし、「ボックス」機能を使えば、選んだ写真をはめ込むだけでいい。位置や大きさもマウスで簡単に変えられます。「仕上がり確認」という機能を何度か行いながら作っていくと、とてもわかりやすいですよ。
このMyBookは、ハードカバーの「260S」サイズで作成しました。やはりしっかり撮ってある作品なら大きめのサイズの方が映えますね。
あちこちに撮影旅行に行かれる方なら、鳥の写真に旅先の食事なども入れたハンディサイズの旅行記フォトブックを作っても楽しいでしょうね。家族にも鳥の写真を披露しやすくなると思います。用途によって選べる、このサイズの豊富さもMyBookの魅力です。
戸塚さんが「思ったより簡単だった」というMyBookEditorの画面
作成したMyBook「野鳥」はハードカバーの「260S」サイズ
MyBookを作るときは、まずページ数の倍の枚数の写真を用意してください。これを細かいレイアウトを考えずに1ページに1枚を並べてみます。
全体の構成は強弱を意識して構成すると見ていて飽きないものができますよ。まずは表紙を決め、序盤、中盤、終盤と3カ所ぐらいにキメのカットを配置して、メリハリをつけてみてください。
たとえば、カワセミや猛禽類の写真は、ついつい力任せなカットが多くなりがちですが、そればかりだと見る方が疲れてしまいます。とまって羽を休めているカットや、広角で引いたカットも入れてみましょう。
また、一見メインの野鳥とは違うカットも現場で撮っておくと便利です。逆光に光る川辺、夕日に照らされている草のシルエットなど、風景や花などの四季の情景を入れると作品の深みも増しますよ。
あとは、気に入っているプロの写真集を参考にしてみましょう。どうしてこういう構成になっているんだろうと考えながら見ると、気がつくこともたくさんあります。
昔は自費出版だと大金がかかりましたが、数冊単位で安くできるのは本当に便利ですね。MyBookEditorでの編集は無料ですし、誰に急かされるものでもないので、時間をかけてゆっくり作ってみてください。遊び心をもって作っていくと、野鳥写真集作りはとても楽しいですよ。
いわゆるキメのカットは序盤、中盤、終盤と3カ所ぐらいに配置
草花なども四季とからめて撮影しておくと作品の深みも増す