写真やフォトブックに関するインタビュー
写真やフォトブックに関するインタビュー
皆さんは、写真展を見に行くことに、少しハードルが高いと感じたことはありませんか?
私は写真を撮り始めた頃、写真展に足を運ぶだけで少し緊張していました。小さなギャラリーだと尚更。なにか、写真のことをよくわかっている人しか入ってはいけないような…まぁ、ただの思い込みですが(笑)
今回は、「もっと写真を楽しみたいけれど、何だか難しそう…。」と思っている方にも見て欲しい、写真展の楽しみ方をお話します。
すごく当たり前のことですが、まずは、写真を見て“感じる”“楽しむ”ことが大切です。写真家の表現したいものを汲み取らなければと思うと変に疲れてしまうので、自分の心の声を素直に聞いてみましょう。人の写真を見て自分がどう感じるか、これから撮影していく上で大きなヒントになります。
次に、「この人はどうしてここでシャッターを切ったのだろう。」と考えてみます。そうすることで、自分が撮影した写真に対しても「私はどうしてシャッターを切ったのか。」と考え、自己分析できるようになり、上達への階段をまた一歩登ることができますよ。
最後に、写真家がどんな“想い”で撮影したのかを知ること。展示期間中に開催されるトークイベントに参加するのもよし、ギャラリーに在廊している日を狙って会いにいくのもよし。自分で自由に感じ取った後に作り手の考えを聞くと、感じ方の選択肢がより一層増えることに気が付くはずです。
もちろん、写真を見てどんな解釈をするかは個々の自由ですが、作り手の表現したい世界を知ることは、自分が写真を撮り続けていく上でとても参考になります。
芸術の秋、心の赴くままに写真展を見に行きませんか?
きっと新しいアイディアにもつながりますよ。
【執筆者 maaya(まあや)】
1988年、埼玉県生まれ。日本大学芸術学部で写真学科を専攻後、写真事務所にて修行。第2回世界旅写真展入選。
アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真に魅了され、カメラを片手に海外を放浪。現在、
フリーのフォトライター/編集として「TABIZINE」の他、Webニュース媒体で記事執筆/撮影を担当。
旅の終わりにフォトブックを作ることが好き。
好きなカメラ:Nikon/FUJIFILM
好きな言葉:「写真を撮ること、それは、同じ照準線上に頭、目、心を合わせること。つまり、生き方だ。」(アンリ・カルティエ=ブレッソン)