写真やフォトブックに関するインタビュー
写真やフォトブックに関するインタビュー
今回は人気インスタグラマーryoichisakaiさん【 @ryoichisakai 】にお話を伺いました。
ryoichisakaiさんはかわいい二羽のオカメインコ、ゆらちゃんとぽぃちゃんとの日々をインスタグラムで公開しています。昨年発売された雑誌「#とりまみれ」(マガジンハウスムック)ではryoichisakaiさんが撮影したぽぃちゃんの写真が表紙を飾るなど、注目のインスタグラマーさんです。
ご職業はグラフィックデザイナーとフォトグラファーであるryoichisakaiさん。その素晴らしいセンスはインスタグラムでも高い支持を集めています。そして、ゆらちゃんとぽぃちゃんのかわいいオリジナルグッズを取り扱うウェブストア「おみせ」の店主さんでもあります。
お仕事でもプライベートでもカメラを扱うryoichisakaiさんとカメラの出会いは、何が始まりだったのでしょうか?
「大学時代に広告の仕事に興味を持ち、街中にあるビルボード(広告看板)を撮影し始めたことがきっかけでした。それから就職して初めてちゃんとしたカメラを購入したのは、京セラの「SAMURAI」というカメラでした。とても斬新なデザインだったのをよく覚えています。当時はまだ、フィルムが主流の時代でしたね。」
その後から今に至るまでどのようなカメラを使っていましたか?
「写真を始めたばかりの頃は、フィルムカメラ35mmや67mm、デジタルに移行してからはPENTAX K-5、K-3や645Dを使用していました。
今はNikon D4sを使用しています。ハイスペックを兼ね備えたカメラを使用することで、自分のカメラの腕を見直すことができると思いました。結果、今では納得のいく写真が撮影できているので、とても満足しています。」
以前はペットを飼っていなかったryoichisakaiさん。奥様がゆらちゃんに一目惚れしたことがきっかけで、小鳥との生活がスタートしました。その後、ぽぃちゃんに出会います。ゆらちゃんとぽぃちゃんに出会う前と後では写真に対する意識に変化はありましたか?
「それまでも仕事で写真を撮影したり、プライベートで風景や日常を撮影していました。ゆらちゃんとぽぃちゃんに出会ったことで、仕事や趣味という幅を超えて、写真を撮影することは自分にとって“ライフワーク”に変わりました。
さらに、インスタグラムなどのSNSを通して自分の写真を見て喜んでくれる人がいる、SNSは反応をダイレクトに見ることができるからとっても嬉しくて。世界各国から寄せられるコメントをいつも楽しみに読んでいます。言葉は通じなくても写真1枚でコミュニケーションが取れる、それが写真の魅力だと思っています。」
インスタグラムは国境を超えて気軽に“いいね!”し合えることが魅力ですよね。ゆらちゃんとぽぃちゃんのかわいらしさが前面に出ている写真がいっぱいです。ペット写真を撮影する時のポイントを教えていただけますか?
「ペットを撮影する時に一番大切なことは、ペットの気持ちを読み解き、こちらから寄り添うことですね。『こんな写真を撮りたい!』と意識しすぎてしまうと、自分の思いが先攻してしまい、ペットの気持ちを無視することになってしまいます。あくまでもペットとの時間を楽しむつもりで撮影に臨むことが一番大切なのではないかと思います。
あと、ペットの目線に合わせながら撮影をしていますね。彼らにとってのスタートラインは、まずカメラを好きになってもらうこと。カメラは怖いものではなく、楽しいコミュニケーションツールであることを知ってもらうために、目線を合わせて話かけています。撮影をしている間も必ず名前を呼び、『かわいいね』『カーキチ(烏)が鳴いているの聞こえた?』なんて人間と会話をするように話しかけます。今ではふたりともカメラが大好きになってくれました。」
特に“いいね!”がつきやすい写真や、写真をセレクトする際に気をつけていることがあれば教えて下さい。
「『顔のアップ』がとても人気です。あとは普段、なかなか目にすることができない小鳥のマクロな部分、まつ毛や産毛、羽根などをクローズアップした写真も多くの方に“いいね!”をいただきます。
写真のセレクトは全体的にギャララリーの流れを考慮して、同じような色彩や構図にならないように意識しています。
鳥の魅力を世界に伝えるべく、いつかオカメインコのドアップ写真を掲載したビルボード(壁面広告)を撮影してみたいですね!」
ウェブストア『おみせ』でさまざまな品物をデザイン、作成をしているryoichisakaiさん。
今回、スマホで作れるフォトグッズの「MyBook」で作成した商品を教えてください。
「お世話になっている方へのプレゼントにするために日めくりカレンダーの『Calendar』を作りました。リングの雰囲気が紙の風合いと良く合いアンティークのような雰囲気がお気に入りです。
日めくりカレンダーなので、季節に沿った写真をセレクトするように心がけました。また、このカレンダーで気持ちが“ほっこり”するような写真、思わず“くすっ”と笑ってしまうような写真をバランス良く組み合わせてあります。」
MyBookを作る方に向けてアドバイスをいただけますか?
「出来上がりのサイズを頭の中でイメージしながら、写真をセレクトするのをおすすめします。商品になった時、写真の大きさが思ったより小さかった、大きかったなど、イメージにずれが生じてくると思います。小さいからこそ映える写真や大きいからこその見せ場の写真など、そのシーンにあった写真があると思うので、どのくらいの大きさになるのかを具体的にイメージしてからセレクトするとより良い作品になりますよ。」
最後に今後の展望や挑戦してみたいこと、 MyBookで作ってみたいアイテムはありますか?
「自分が写真を撮ることで、誰かのためになる写真になればいいなと思いながらいつも撮影をしています。インスタグラムでいつも応援してくれているフォロワーの方に感謝を込めて、いつか写真展を開催したいですね。応援してくれる方々のおかげで写真の魅力をより知ることができましたし、ゆらとぽぃとの仲を深めるきっかけにもなったと思います。いつかやってみたいですね。
MyBookでは『365』がとても気になります。現在、インスタグラムで連載中の4コマ漫画『おはなし』に出てくる登場キャラクターを365人集めて印刷したいです。出来上がったものは、日頃の感謝を込めてフォロワーさんへのプレゼントにしたいです。」
≫ 今回ryoichisakaiさんが作った商品はこちら!MyBook「Calendar」
【執筆者 ryoichisakai(さかいりょういち)】
1977年生まれ 大阪府出身
ふたご座のひとりっこ。
フォトグラファーとして広告用の店舗/人物 撮影や、
グラフィックデザイナーとして幅広く活躍中。
「ことりと暮らす、喜びを共有したい」をテーマに、
オカメインコの写真や、4こま「おはなし」を
インスタグラム にてアップしている。
ことりグッズ「おみせ」も開店中。