写真やフォトブックに関するインタビュー
写真やフォトブックに関するインタビュー
2019年7月にフォトブック展「MEKURU」で開催されたフォトブックコンテストにて、マイブック賞を獲得されたrorangさんにインタビューしました!
今回の受賞作品 「夏旅、長崎紀行」
作者コメント:今年の春に遠い空に旅立った私の父。昨年の夏の帰省が父との最後の思い出になりました。日帰りで行った3世代の旅の思い出を形に残したいと思い、フォトブックにしました。
マイブックスタッフコメント:お父様への想いがじーんと伝わってきて胸がいっぱいになる作品です。ダイナミックな配置や統一感のあるイラスト使いなど、レイアウトの参考になること間違いなし!
── 受賞おめでとうございます!受賞のお気持ちをお聞かせください。
ありがとうございます!MyBookさんに選んで頂き、さらにMEKURU展に会場に足を運ばれた皆さんに選んで頂いての受賞で感謝でいっぱいです。今回は特別な想いがあっての制作だったので幾重にも増して嬉しいです。
── 作品にこめた思いをお聞かせください。
今年2019年の春に父が亡くなり、残された母の悲しみを少しでも癒したいという思いと自分自身も悲しみと父への感謝を昇華したいという思いがありました。旅というテーマではありますが、父と母の夫婦の姿、祖父母と孫、といった情景を私なりに形にして贈りました。作品最後のページの写真が、はからずも私が写した生前の父の最後の一枚となり、自然な笑顔を残せて良かったと心から思います。
── レイアウトにメリハリがあって見ごたえがありますね。どのようなこだわりがあるのでしょうか?
ページごとのテーマを決め、見る人の視点を意識しています。全体のバランスを見て写真を詰め込みすぎない引き算を心がけてます。レイアウトは雑誌やフリーペーパーなども参考にしています。
── 受賞作品は2019年7月のフォトブック展で展示し、たくさんの方に「このフォントやイラストはなんていうもの?」と質問をいただきました。
タイトルに使用しているのは「五雨十風」というフォントです。昔、購入した「FONT×FAN HYBRID」というフォントパッケージに収録されていました。使っているイラスト素材は手描き感のあるもの、癖の強すぎないもの、使い道がイメージできる作例が載っている素材集から選んでいます。本屋さんなどで見て自分もこんな感じで使いたいと共感できた素材集を購入しています。
── 工夫した点、大変だった点は何ですか?
今回は亡き父との旅行の思い出をまとめるため、写真を選ぶ段階で涙が溢れてしまい作業がなかなか進みませんでした。また、視点や語り口を娘の私として表現するのか、父から見て孫である私の息子のものにするかなど細かな部分で悩みましたが私の視点で作成することにしました。
制作の際も私情に走りすぎないように俯瞰しながらレイアウトや文章を推敲しました。
── マイブック歴を教えてください。
7年ほどになります。1年分の写真を選り抜きで1冊にまとめるのですが、今回は7冊目になります。
*実はrorangさんは2018年のフォトブックコンテストでも入賞されています。そのときの作品はこちら
── フォトブックサービスはいろいろありますが、マイブックをお選びいただく理由は何ですか?
テンプレートの種類、サイズ展開の豊富さや仕上がりも選べることに加えて、編集の自由度の高い所が気に入っています。
── 今後作りたい、あるいは作る予定のマイブックはありますか?
昨年の写真をまだまとめていないので秋までに完成させたいですね。また、それとは別に絵本をMyBookで作ってみたいと思っています。絵や文も全部オリジナルで作成したいですね。
── 今後の作品も楽しみにしています!改めて受賞おめでとうございます!
北海道出身の東京在住、夫と長男の三人家族。
長男の七五三撮影を家族で手作りでやった事がきっかけでフォトブック作りを始めて7年目。数年前からOLYMPUSのミラーレス機片手に日々、心動く情景を撮っています。好きな事に打ち込む元気で可愛いおばあちゃんになるのが目標のひとつです。