デジカメで上手に写真を撮影するテクニック
デジカメで上手に写真を撮影するテクニック
これから一眼レフカメラを購入し、本格的に写真を趣味として始めようという方の中には、
うまく使えるか不安だという方も多いと思います。
普段聞きなれない用語も出てきますし、購入する前に基礎を抑えておくと良いですね。
そこで今回は安心して購入できるように、基礎的知識を解説します。
F値は別名「絞り値」とも呼ばれ、レンズを通って撮像素子上に写る像の明るさを指します。撮像素子とは半導体で作られたイメージセンサを意味します。F値はF1.4、F2、F2.8のようにF+数値で表され、Fナンバーと呼ばれることもあります。
F値を変えると、絞りの開き具合が変化し、レンズを通る光の量が調節されます。F値を大きくすると、レンズを通る光の量が少なくなり、F値を小さくすると、レンズを通る光の量が多くなります。具体例を挙げると、F値をF2からF4へ大きくすると、レンズを通る光の量は約半分に減り、撮像素子上に写る像の明るさが半減します。
また、F値を変化させることによって、ピントが合う範囲も変わります。F値を大きくするほどピントの合っている部分の前後にもピントが合いやすくなります。ピントの範囲が広がるわけですね。
逆に、F値を小さくするとピントの合う範囲は狭くなります。ピントを合わせた中心に対して、その前後のピントが合いやすくなる範囲を「被写界深度」といいます。
シャッタースピードは、シャッターが開いている時間のことを指しており、1秒、1/2秒、1/4秒・・・1/250秒のように表します。これを変化させると、光が画像素子に当たる時間と、動いている被写体の写り方が変わります。
シャッタースピードを速くした場合、光が撮像素子に当たる時間が短くなり、動いている被写体を止めて写せます。逆に遅くすると、光が撮像素子にあたる時間は長くなり、カメラはシャッターが開いている間に動くことが原因で手ブレになったり、被写体の方が動いて被写体ブレになったりします。
つまり、シャッタースピードが速いほど動いている被写体のブレや、手ブレが少なくすることが可能です。逆に、シャッタースピードを遅くすると、動いている被写体の動き全体を写し取ることができます。雲の動きや星の動きなどを撮影する場合には有効と言えます。
シャッタースピードを変えることにより、被写体を静止している状態として写すか、動きを表現するかを調節することが可能です。
露出とは撮像素子(イメージセンサ)に光を当てることを指します。露出を調整することで、周囲の明るさに関わらず写真全体の明るさを調節できます。例えば明るい屋外でも暗い写真を撮ることが可能になります。
デジタル一眼レフカメラでは、「自動露出(AE)」機能を使って、写真の明るさを適正となるようにコントロールすることができます。そのため、暗い被写体でも明るい被写体でも明るさが適正である写真を撮影することができます。
暗い夜道で猫を撮影する場合でも、肉眼で見るよりはっきり猫を写すことが可能です。反対に昼間に写真を撮る場合、日光の反射が激しく白くぼやけて見えるような被写体を、光の量を抑えてはっきりと写しだすこともできます。
ISO感度とは、デジタルカメラの場合はカメラが光をとらえる能力を表す値です。撮像素子に当たった光を、デジタルカメラが電気信号に変えて処理し、ISO感度を上げるとこの電気信号が増幅されるのです。
ISO感度を上げると少ない量の光でも明るい仕上がりになります。さらにISO感度をISO100からISO200へと2倍にすると、同じF値であれば2倍速いシャッタースピードで撮影できます。
暗い室内などでは光の量が少ないため、シャッタースピードが遅いことが原因で、手ブレや被写体ブレが発生してしまうことがあります。その場合にはISO感度を上げることで、シャッタースピードを速くしてブレを抑えることができます。
暗いシーンでは、ISO感度を上げるとブレを抑えてや明るさを適正にしてくれます。ISO感度は手動で調整することも、カメラが自動的に行うように調整することも可能です。