デジカメで上手に写真を撮影するテクニック
デジカメで上手に写真を撮影するテクニック
今回は「適正露出」についてお話します。
まずは2枚の写真を見てください。
同じ被写体を撮影していますが、表情が違いますよね。
実はどちらも異なる適正露出です。
これは「絞り」と「シャッタースピード」の組み合わせを変えて撮影したためです。
絞りを開放に、シャッタースピードを遅くした場合
(F1.4、1/30秒)
水の流れが線のように写っています。
絞りを絞り、シャッタースピードを早くした場合
(F32、1/1000秒)
水のしぶきが止まっているように写っています。
自分の撮りたいイメージによって
「絞り」と「シャッタースピード」を調整して色々な適正露出を試してみましょう!
・背景をぼかして子どもを撮りたい!
→A(絞り優先)モードで、絞りを開放に(Fの値を小さく)して撮りましょう。
・ペットが遊ぶ姿を撮りたい!
→S(シャッタースピード優先)モードで、1/500秒や1/1000秒など早いシャッタースピードで撮りましょう。
・夜景を撮りたい!
→S(シャッタースピード優先)モードで、1/2秒、1/10秒など遅いシャッタースピードで撮りましょう。
シャッタースピードを遅くすることで手ぶれが起きやすくなります。
三脚を使用するか、どこかに置いて、シャッターを押す時の手ぶれ防止のため、セルフタイマーで撮りましょう。
2秒のセルフタイマーはそのためについています。
※数値は目安です。実際の撮影環境によって、色々試してみましょう。
「絞り」と「シャッタースピード」の2つの関係性は、よく「水道」に例えられます。
蛇口が「絞り」、
水を出している時間が「シャッタースピード」、水が「光」だとします。
蛇口を目一杯開く(絞りを開放にする 例:F 1.4)と、水(光)はたくさん入ります。
少ししか開かない(絞りを絞る 例:F32)と、水(光)は少ししか入りません。
蛇口を開けている時間が長い(シャッタースピードが遅い 例:1/4秒)と、水(光)はたくさん入ります。
開けている時間が短い(シャッタースピードが早い 例:1/1000秒)と、水(光)は少ししか入りません。
仮に、あなたが器1杯分の水(光)を欲しいとします。
あなたは、欲しい水の量を調整するにはどうしますか?
蛇口の開き方を加減したり、器にいっぱい溜まったところで水を止めますよね。
写真撮影も一緒です!あなたのイメージする明るさにするために、絞りやシャッタースピードを調整すれば良いのです。
水(光)を入れすぎて溢れてしまえば「明るすぎ」、水(光)が足りなければ「暗すぎ」の写真になる、というわけです。
「で、適正露出にするにはどうしたらいいいの?」
仮に、F値がF2.8、シャッタースピードが1/500秒の組み合わせで「適正露出」になる被写体があったとします。違う表情の写真を撮るためには、F値を8、シャッタースピードを1/60秒にしてみましょう。この組み合わせでも「適正露出」は得られるのです。(↓表参照)
F値を大きくしたら、その分シャッタースピードを遅く、逆にF値を小さくしたら、その分シャッタースピードを早くすることで、適正露出にすることができるというわけです。
つまり、「適正露出」の組み合わせは何通りもあるということになります!
「適正露出になる組み合わせが何通りもあったら、一体どれを選べばいいの?」
それを決めるのが、冒頭のあなたの“撮りたいイメージ”です。
上の表はあくまでも基準です。表現方法はあなた次第!
好きな光を見つけて、楽しいカメラライフを送ってくださいね。
【執筆者 maaya(まあや)】