デジカメで上手に写真を撮影するテクニック
デジカメで上手に写真を撮影するテクニック
最近はカメラを持ち歩いてお散歩をする「カメラ女子」が増えてきましたね。
しかも、スマホのカメラはもちろん、コンパクトのデジカメやミラーレスカメラ、さらにはデジタル一眼まで手にして、いろいろ撮影を楽しんでいます。
そして、撮影した写真はFacebookやTwitterなどのSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)でシェアして、みんなで楽しむという新しいスタイルが生まれてきています。今までカメラは男性の趣味で、難しい撮影テクニックやマニアックなカメラ機能の紹介がメインでした(今でもそういう記事は多いですよね)。
ここではSNSで「いいね!」が付きそうなオシャレな写真を撮影するコツをご紹介していきたいと思います。初回は、カフェでスイーツを上手に撮るコツです。
スイーツなどのフードは、自然光(太陽の光)を活かすのが一番。
明るくて、フードのナチュラルな色合いが表現でき、美味しそうに写すことができます。ただ、オープンテラスやバーベキューなど野外での食事以外では、基本的には屋内での撮影になりますよね。
ですから、もしオシャレなカフェでスイーツなどを撮りたい場合、できれば窓際の自然光が入る席に座るようにします。
ただ、窓越しとは言え、太陽の光はとても強いのです。光が明るく当たる場所があれば、その反対側は濃い影の部分ができてしまいます。上の写真の場合、スイーツの向こう側から自然光が当たっている(これを逆光といいます)ため、手前側に影ができてしまうケースが多いのです。また、被写体の明るさを測るオートフォーカスをカメラ任せにすると、明るさを自然光に合わせるため、肝心のフードが暗くなってしまうことが多くなります。
カメラ任せにして撮影した結果、ケーキが暗くなってしまい、しかも手前のケーキの切り口が黒くなって、美味しそうには見えない写真になりました。こういう場合は、どうしたらいいでしょうか。
光は反射によって補ったり、カメラに内蔵されているフラッシュで補ったりしてあげれば、光が被写体にキレイに回り、フードなら美味しそうに写すことができます。ただ、カメラの内蔵フラッシュはできれば使いたくないところです。人工の光は、どうしても不自然に感じることがありますし、カフェなどのお店でフラッシュを光らせるのは、ちょっとヒンシュクですよね(笑)。
上の写真のように、どうしても明るく写らないので内蔵フラッシュを光らせた場合、光が当たった場所だけ明るくなりますが、それ以外の場所がいっそう暗くなってしまうことがあります。また、デジタル一眼の場合、レンズによっては内蔵フラッシュの光を遮ることがあります(これをケラレといいます)。このケラレが出たら、写真としては失敗と言わざるを得ません。
自然に被写体全体をキレイに明るくするには、どうしたらいいでしょうか。
光を補うにはレフ板があると便利です。レフ板というと、グラビア撮影などでプロが使う道具のような印象がありますが、このようなフード撮影の時にもレフ板は大活躍なんです。僕は、上の写真のようなカメラ雑誌の付録に付いていた簡易レフを使っていますが、100円ショップで売られているカラーボードなどで簡単に作ることができます。
使い方としては、光が入ってくる方向に向かって白い面を向けて、反射させて被写体に当ててあげます。レフ板をいろいろと動かして、明るくしたい場所の光を見て設置する場所を決めましょう。そうすれば、一番最初に紹介した写真のように撮影できます。
ちなみに、ガラスを通した自然光はフードの質感にツヤを与えてくれて、近寄って撮ると美味しそうに見えるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
フード写真と自然光の相性はバツグンですが、旅行などで周りの景色がいいカフェなどで食事をしたときは、広い構図にフードを入れて雰囲気を活かすのもオススメです。
上の写真のように、自然豊かなカフェのオープンテラスで朝食を撮るといった場合は、周りの風景も食事の一部として使ってみます。この場合のコツとしては、余計な物を写し込まないということ。
この撮影場所では、もう少し右まで写すと建物の屋根が入ったり、左側には電信柱がありました。
そういった人工的なものを写さないように、ファインダーで構図をチェックしながらレンズを向ける方向や、撮影する位置などを調整して撮影するようにしましょう。
ちょっと工夫するだけで、あなたの写真は格段に良くなりますよ!
【執筆者 タック二階堂(たっく にかいどう)】