鉄道写真家・中井精也さんが語る「MyBook」をもっと楽しむコツ

インタビュー動画もあります♪
MyBookとは?
デジカメ写真をダウンロード無料の専用ソフトを使用して、
「オリジナル写真集(フォトブック)」が、誰でも、1冊から、簡単に作成できるサービスです。

だから、「MyBook」は楽しい

「こうした淡い色合いを印刷すると、その会社の印刷技術がわかります」と中井さん。
(写真は、中井さん作成のMyBook)
巷にはいろいろなフォトブックやフォトプリントサービスが出回っていますが、印刷について言えば、「MyBook」はダントツに美しい。これはもう太鼓判を押せますね。

僕の写真は、ゆるい空気感を主題にしていて淡い色が特徴です。それだけに色を出すのが難しい。印刷業者に頼むと、淡い色調が強く出てしまうことが多いので、彩度(鮮やかさの度合い)やコントラスト(明るい部分と暗い部分との明度)の差についてはいつも苦労が絶えませんでした。それが、2010年にはじめて、フォトブック『Yurutetsu』を制作したときには何の苦労もなかったんです。びっくりするほどスムーズでした。自分がイメージする色を出そうと印刷業者と苦戦してきた過去の日々はいったい何だったのかと思ったほどです。

印刷が優れている「MyBook」は、プロの絵本作家やイラストレーターの営業用ツールとしてもおすすめです。私は今年7月に、2冊目のストーリー性のある写真集『カステラ色の列車に乗って』を作りましたが、このときには手書きの文字を写真に撮って画像として編集しました。こういう使い方をすれば、文字や説明書きを入れるのも簡単です。自分の作品を黒のクリアファイルに入れて営業用に使うという方法よりも、ずっと作品の魅力が伝わりますよ。フォトブックは価格的に決して安いわけではありませんが、その価値は絶対にある。そう断言できます。
MyBookのプリントクオリティ

中井精也流「MyBook」の楽しみ方

MyBookを作るには4つのコツがあります。  1. どんな本にしたいか、完成形をイメージする 2. イメージが固まったら材料を選択しよう 3. チョイスする写真にメリハリをつける 4. 「他者の目」を持とう  以下、順を追って説明しましょう。
コツ1 どんな本にしたいか、完成形をイメージする
写真集を作る上で大事なのは、「こんな本にしたい」というコンセプトを明確にすること。何となく写真を貼付けてみました、というのは一番ダメ。イメージできなかったらプロの写真や市販のカッコイイ写真集を探してみて。コンセプトがしっかり固まったら、勇気を出してテーマを追求したい。作者が照れちゃいけません。詩的なものでも堂々とフォトブックを作り込むことです。
コツ2 イメージが固まったら材料を選択しよう
イメージが固まったら、次は手持ちの材料、いわゆる“ありネタ”で行くのか、撮りおろしでいくのかを選択しましょう。“ありネタ”だけで足りない場合は新たに撮ればいい。柔軟に考えましょう。
コツ4「他者の目」を持とう
C「日記型」の写真集を作る上で意識したいのは“他者の目を持つ”こと。ぬいぐるみが旅をするという設定にするのも面白い。人に見てもらうことを前提に、興味を持ってもらえるテーマを考えたい。

D「雰囲気重視型」は何でもアリです。自由に作成できますが、見開きごとに勝負して、左右の写真のマッチングを考えるといいでしょう。また、どのように始まり、どう終わるかも重要です。絵本をイメージして、始まりと終わりをばしっと決めてください。
自分が思い描くイメージで作りこむ楽しさ! 中井さんのMyBook『カステラ色の列車に乗って』のアイデアのきっかけは、ひとつの裁縫箱。裏表紙は裁縫箱にあった刺繍をモチーフにしている。
コツ3 チョイスする写真にメリハリをつける
手元にある写真で構成する場合、材料はもう決まっているので、後はそれらをどう調理するか。調理の種類は、A. テーマ型、B. カタログ型、C. 日記型、D. 雰囲気重視型の4つに分けられます。

Aの「テーマ型」は作りやすい気がしますが、どうしても力が入った「ホームラン写真」ばかりになりがち。駅の傍らに咲いていた花とかホームの落ち葉の写真のような“捨てゴマ”的なカット写真があるとメリハリが出ます。同じようなアングルから同じような対象物を撮った写真ばかりだと写真集としてはつまらない。“はずす勇気”を持ってください。

もっとも、B「カタログ型」の写真集を作るなら、全部ホームラン級の写真でも構いません。ただ、作っているうちに写真集っぽくなってしまう傾向があるので、カタログに徹して欲を出さないのがポイント。全力投球の渾身のカタログを作ってほしいですね。
写真集の作り方には、大きく4つのタイプがあります

「MyBook for Mac」登場。

2012年10月3日、Macユーザー待望の編集ソフト「MyBookEditor for Mac」がリリース。中井さんも待望のソフトが、ついに登場です!
MyBookEditor for Macが出ると聞いて、興奮しています。ずっと待ち望んでいましたからね。プロカメラマンやアマチュアでもプロ級の腕がある人はMacユーザーである確率が高いので、Mac版の登場を機に、ハイエンドの人がどんどんMyBookでフォトブックを作り始めるようになる予感がします。楽しみですね。

人気カメラマンの中井さんが、なぜ「MyBook」を愛用しているのか。その理由をたっぷり語っていただきました。

MyBookの種類と価格「MyBook Editor」ダウンロード
「MyBook」のフォトブックは、サイズやページ数、ハード・ソフトカバーなどから、自分好みの1冊が選べます。
思い通りの写真集が、簡単に楽しく作れる編集ソフト「MyBookEditor」は、無料でお試しいただけます。
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中井精也…鉄道写真家。小学校6年のときに父親からカメラをもらったのがきっかけで鉄道写真を撮り始め現在に至る。中学から大学まで鉄道研究会に所属する筋金入りの鉄ちゃんでもある。大学卒業後、鉄道写真家の真島満秀氏に師事。雑誌、広告撮影のほか、テレビ出演、「JAL旬感旅行」の鉄道写真ツアー講師など幅広く活躍している。2004年春から毎日必ず一枚鉄道写真を撮影するブログ「1日1鉄!」を更新中! 社団法人 日本写真家協会(JPS)会員 日本鉄道写真作家協会(JRPS)副会長。