巷にはいろいろなフォトブックやフォトプリントサービスが出回っていますが、印刷について言えば、「MyBook」はダントツに美しい。これはもう太鼓判を押せますね。
僕の写真は、ゆるい空気感を主題にしていて淡い色が特徴です。それだけに色を出すのが難しい。印刷業者に頼むと、淡い色調が強く出てしまうことが多いので、彩度(鮮やかさの度合い)やコントラスト(明るい部分と暗い部分との明度)の差についてはいつも苦労が絶えませんでした。それが、2010年にはじめて、フォトブック
『Yurutetsu』を制作したときには何の苦労もなかったんです。びっくりするほどスムーズでした。自分がイメージする色を出そうと印刷業者と苦戦してきた過去の日々はいったい何だったのかと思ったほどです。
印刷が優れている「MyBook」は、プロの絵本作家やイラストレーターの営業用ツールとしてもおすすめです。私は今年7月に、2冊目のストーリー性のある写真集
『カステラ色の列車に乗って』を作りましたが、このときには手書きの文字を写真に撮って画像として編集しました。こういう使い方をすれば、文字や説明書きを入れるのも簡単です。自分の作品を黒のクリアファイルに入れて営業用に使うという方法よりも、ずっと作品の魅力が伝わりますよ。フォトブックは価格的に決して安いわけではありませんが、その価値は絶対にある。そう断言できます。