写真やフォトブックに関するインタビュー
写真やフォトブックに関するインタビュー
写真を撮るときに何を意識していますか?何も考えず、ただ感じたままに写真を撮ることも大切です。ただ、撮影する際にほんの少しだけ覚えていておいてほしいことがあります。
デジタルカメラが主流になった現代では、撮影した写真を簡単に消すことができます。撮っては消し、また撮っては消しを繰り返す人をよく見かけますが、すぐに消すのはオススメしません。ピンボケしていたりすると、すぐに消したくなってしまう気持ちもわかりますが、お家に帰ってからじっくりと見返してみてください。そうすると、「もっとこうすればよかった」「次はこういう構図で撮ってみようかな」と新しい発見があります。それこそが上達への近道です。
何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、後で確認してピントが合っていなかった!という経験がある方は少なくないと思います。構図ももちろん大切ですが、まずはピントです。あえて全体をぼかす作風の場合はいいのですが、そうでない場合は一番気をつけなければいけないポイントだと思います。私が写真の学校に通っていた頃、よく先生に「生き物の目は特に気をつけなさい」と教わりました。人間、動物…たしかに目にピントが合っていないと、生気を感じません。そして、どこにピントをあわせるかで、何を表現したいのかも大きく変わってきます。
写真を撮った後、その場でぱぱっと液晶確認。「まぁ、大丈夫かな!」と思い、家に帰ってから再度写真を見て愕然…。そんなことにならない為にも、その場で納得いくまで撮影する癖をつけましょう。自分のイメージと違ったら、色々な設定を考えて試してみる。そうすると、いずれ少ないシャッター枚数で、自分のイメージする写真が撮れるようになります。
いくら写真をたくさん撮っても、プリントしなければ上達までは遠ざかると言ってもいいでしょう。それくらいプリントは大切です。わたしは最近写真展を開催するにあたって久々に大きなサイズでプリントしたのですが、やはりデータで見る写真とは別物でした。「写真が生きているな」そう思って思わず涙したほどです。大きくしなくとも、紙に出して見てみてください。用紙の種類で表情が変わる様子も面白いですよ。
あまり考えすぎて撮れなくなってしまうのも問題なので、「そういえばあんなこと書いてあったな~」くらいに、写真ライフを楽しんでいただけると嬉しいです!
【執筆者 maaya(まあや)】
[ Photo by maaya ]
※無断で画像を転載・使用することを固くお断りします。
Do not use images without permission.
1988年、埼玉県生まれ。日本大学芸術学部で写真学科を専攻後、写真事務所にて修行。第2回世界旅写真展入選。
アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真に魅了され、カメラを片手に海外を放浪。現在、
フリーのフォトライター/編集として「TABIZINE」の他、Webニュース媒体で記事執筆/撮影を担当。
旅の終わりにフォトブックを作ることが好き。
好きなカメラ:Nikon/FUJIFILM
好きな言葉:「写真を撮ること、それは、同じ照準線上に頭、目、心を合わせること。つまり、生き方だ。」(アンリ・カルティエ=ブレッソン)