写真やフォトブックに関するインタビュー
写真やフォトブックに関するインタビュー
マイブックで猫写真集を作ってみました。タイトルは「CATOO」。21x21センチの正方形で、20ページ。ぼくの猫写真からのセレクションが30点入っています。
届いて驚いたのは、思っていたよりも大きいこと。21センチって大きいんだなあ。そして半透明のプラスチックケースに入っていて、本の表面をしっかり守るとともに、安定感があります。
中はこんな感じです。もう20年近く、雑誌「猫びより」で猫旅フォトエッセイの連載をしているので、相当な数の写真がたまっています。それだけではなく、キャットハウスの写真や、散歩中に出会った猫の写真も。中でもとくに好きな写真をあつめたファイルがあって、そこから抽出して組み合わせていきました。
京都の宮川町の舞妓さんと猫を撮った写真も入れたくなって、ごらんのとおり。猫も舞妓さんもかわいいなあ。
マイブックは、編集中または完成データが「マイブックエディター」ファイルとしてパソコンに保存されます。わかりやすく、タイトル入りのアイコンで表示されるので、編集の続きをしたり、増刷したいときには、このアイコンをクリックするだけでいい。じつにわかりやすい仕組みでした。整理下手にはもってこいというか、ありがたい。
Catooというのは、ぼくの造語です。Cat 猫+too~も。
「猫もまた〜する」っていう意味になりますが、too catとひっくり返すと「猫すぎる」ということになる。
「猫すぎる」は、もちろん猫への褒め言葉でしょう。
猫が猫であるのは当然にしても、写真の中でさらに猫らしい生き物になっているなら、その写真はいい写真です。そんな写真集になったかどうか。
【執筆者 伴田良輔(はんだ りょうすけ)】
マイブックについて、詳しくはこちら
作家、写真家、版画家。京都生まれ。著書に『アリスのお茶会パズル』(青土社)、『mamma』(谷川俊太郎との共著/徳間書店)、翻訳書に『ダーシェンカ 愛蔵版』(青土社)などがある。
段ボールで作ったキャットハウスの写真絵本『The kittens of Boxville』が2009年に米国で出版され、世界でも例のない“猫家建築家”として話題になった。
無類の猫好きが高じて、雑誌『猫びより』では17年にわたって猫のいる旅館を訪れる写真紀行を連載中。
『猫のいる宿』『ようこそ女将猫』(辰巳出版)などの“宿猫シリーズ”の単行本がある。