写真やフォトブックに関するインタビュー
写真やフォトブックに関するインタビュー
ryoichisakai【 @ryoichisakai 】さんが撮影するオカメインコのゆらちゃんとぽぃちゃんの写真は、ふたりの表情をしっかりと捉え、1つ1つの写真に温かいストーリーを感じられます。
今回、ryoichisakaiさんには、ペット写真を撮影する時に気をつけていることを教えていただきました。
①『こんな写真を撮りたい!』を第一にせず、「ペットの行動」を優先する
「今日はこんなテーマで撮影するぞ!」と意気込んで撮影に臨むと、自分の思いが先行しペットの気持ちを無視しがちになってしまいます。そうなると良い写真は撮れません。彼らの貴重な時間を優先してあげることが、結果的に良い写真を撮影することにつながります。
② 目線をペットに合わせる
カメラを見ただけで萎縮してしまうペットもいると思います。良い写真を撮影するために一番大切なのは、カメラを好きになってもらうことです。彼らにとってカメラが大好きなものになれば、自然と良い写真が撮れます。“カメラは危険なものではなく楽しいものなのだ”と思ってもらえるように、レンズを彼らの目線に合わせ、撮影しながらでも目線を必ず合わせることが重要です。
③ 話しかけながら撮影をする
撮影はペットとのコミュニケーションツールの1つです。ペットは飼い主の言葉を理解できますので必ず名前を呼びながら撮影し、『かわいいね』『雨が降ってるの知ってた?』など、人間と会話をするように話しかけます。必ず応えてくれますし、ゆらとぽぃから話したり歌ったりすることもありますよ。
撮影をする際には、小道具を用意したり、ゆらちゃんとぽぃちゃんの負担にならないよう時間を決めて撮影をするそうです。そんなryoichisakaiさんに撮影技術の学び方と、撮影後の写真加工についてお伺いしました。
「撮影技術はすべて独学です。書籍や実際に撮影する中で学びました。失敗写真の数だけ腕が上がっていったと思います。さまざまな環境で撮影する中で、自分の撮影したいイメージに必要な条件が自然と見えてきました。なるべく写真の加工には頼らず、撮影する段階で完成イメージに持っていくように心がけています。
インスタグラムに投稿する写真も、なるべくフィルターはかけず、撮ったままの質感を優先しています。それでも納得がいく写真にならない場合だけInstagramのフィルターを利用します。特に決まったフィルターはなく、その時の写真の状態にあったものを選びます。」
お仕事でもプライベートでもカメラを扱うryoichisakaiさん。写真を撮影するようになったことで、日常生活の中で変化したことはありますか?
「学生の頃、自分を表現出来る「絵描き」になりたいと思っていました。しかし、なかなか納得のいく作品が描けず、満足できませんでした。でも、こうして写真に出会い、ゆらとぽぃに出会い、写真は自分を表現できる場所だと気づくことができました。カメラで表現できることは無限に存在します。
そして、その発見があったおかげでインスタグラムを始め、今では、ゆらとぽいが登場する漫画「おはなし」も投稿し、たくさんの反響をいただいています。写真がきっかけで、こんな風に自分の好きなことにもう一度挑戦できたり、さらにはインスタグラムを通し、多くの方に見ていただけたりと自分の世界がさらに広がりました。」
写真がきっかけでさまざまな新しい扉を開くことができたryoichisakaiさん。写真を撮影する上でいつも心がけていることがあるそうです。
「『自分らしい写真を撮影すること』を心がけています。誰の写真なのか見てわかるような、自分らしさが表現された写真を撮影していきたいです。そして、それを見た方がほっこりしてくれたり、笑顔になってくれたら嬉しいですよね。誰かのためになるような写真になればいいなと思っています。
そのためにも、伝えたいことに気がついて見てもらいたいので、サイズや比率にとらわれず、余計な要素はトリミングして情報を少なくする工夫をしています。」
ゆらちゃんとぽぃちゃんのお写真から感じる温かさは、ryoichisakaiさんの思いが込められているからかもしれません。次回はそんなryoichisakaiさんに作っていただいた「マイブックライフ」についてインタビューいたします。
【執筆者 ryoichisakai(さかいりょういち)】
1977年生まれ 大阪府出身
ふたご座のひとりっこ。
フォトグラファーとして広告用の店舗/人物 撮影や、
グラフィックデザイナーとして幅広く活躍中。
「ことりと暮らす、喜びを共有したい」をテーマに、
オカメインコの写真や、4こま「おはなし」を
インスタグラム にてアップしている。
ことりグッズ「おみせ」も開店中。