デジカメの画像編集テクニック
デジカメの画像編集テクニック
Photoshopは1990年から発売されている写真加工ツールで、
今や、サイト作成には欠かせないものになっています。
しかし、最近では無料で使えるツールがネット上で配布されています。
それらとの比較を行い、Photoshopの実際の必要性について考えてみましょう。
Photoshop以外で有名な写真加工ツールと言えば、まず、1995年に開発されたGIMPの名が挙がるでしょう。フリーソフトでありながら、有料ツールと比べても見劣りしないだけの機能を持っているので初心者の入門用としては最適です。
しかし、もちろん、見劣りはしないといってもフリーソフトであるが故の限界はあります。画像が大きくなると処理に時間がかかるのも欠点のひとつですが、最大の問題点はモニター上で見るのと実際にプリントしたものでは色が微妙に異なることです。
それでも、私用で使うのであれば我慢すればよいだけですが、仕事となればそれだけではすみません。仕事の内容によっては顧客とのトラブルになるかもしれないからです。したがって、GIMPを仕事で使用するのは避けた方がよいでしょう。
ただ、大きな欠点と言われたレイヤーがグループ化できないという点もver2.8からは解消され、その実力はPhotoshopに近づいてきています。今後さらなる技術革新があるのか、大いに期待したいところです。
GIMPよりも使い勝手がよいフリーソフトにPicMonkeyaがあります。Photoshopほどの本格機能は備わっていませんが、気楽に作業を行えるところが大きなメリットです。
ログインなどの面倒な手続きは一切不要で、アクセスすればすぐに作業を始めることができますし、表記は英語ですが、作りがシンプルなので言葉が分からなくても操作に迷うこともありません。画像のちょっとした手直しや追加ならわずかな手順で行うことができます。
また、明るさやカラーエフェクトといった明度や色調などの調整も可能です。Photoshopのようなレイヤーベースのツールではありませんが、画像を重ねることも不可能ではありません。
とは言っても、本格的な作業を行うのには荷が重いことは確かなので、メインはPhotoshopなどの高性能ツールを用い、PicMonkeyaは素早く手直しをしたい時のためのサブツールとして確保しておくことがベストな使い方と言えるでしょう。
Photoshopを使い慣れている人におすすめなのが、Pixlr EDITORです。アイコンの配置がPhotoshop とほぼ同じなので全く抵抗なく使うことができます。また、オンライン上のフリーソフトは保存に手間がかかることが多いのですが、それを容易に行えるのも大きなアドバンテージと言えるでしょう。
しかも、twitterやFacebookといったオンライン上のサービスにも加工した画像をそのままアップすることができます。機能も無料ソフトとしては実に豊富で、まさに、お手軽版Photoshopと言えます。
ただし、全く欠点がないわけではありません。Pixlr EDITOR自体の歴史が浅いため、使い方の詳細な記事がオンライン上にあまり存在しないのです。ほとんどPhotoshop感覚で使えるとは言え、微妙な違いはあるので逆に、それが齟齬の原因になったりもします。しかし、いずれ時が解決してくれる問題なので、当面は色々試してみながら使っていくしかないでしょう。
ここで挙げた他にもネット上にはさまざまな無料ツールがありますので、それらのメリットとデメリットを把握して必要に応じて使い分けを行えば金をかけずともかなりのことができるでしょう。
Photoshopは素晴らしいツールですが、やはり、個人的な目的で購入するには価格が高すぎるのが難点です。使い方がよく分からないままにお金を出しては、結局、使いこなすことができずに丸損になったということにもなりなけません。したがって、熟練者以外の方に限って言えば、Photoshopは不要という話もあながち間違いとは言えないでしょう。
ただし、写真加工ツールのことを深く学んでいけばやがて、無料ソフトでは物足りなくなってくるはずです。そうすると、自然と高いお金を払ってでもPhotoshopを購入したいと思うようになってきます。それまでは無料ソフトを使ってしっかり下準備を行うのが賢明だと言えるでしょう。