デジカメで上手に写真を撮影するテクニック
デジカメで上手に写真を撮影するテクニック
日本でもすっかり定着しつつあるハロウィン。
子どもも大人も楽しくコスプレ、仮装パーティーを楽しむ時期が近づいてきました。
今回は、そんな楽しいパーティーシーンやディスプレイの小物などを
上手にかわいく撮るコツをご紹介します。
ハロウィン衣装の色あいは、黒いマントの衣装や濃い紫色、濃いオレンジ色のかぼちゃなど、比較的濃く暗い色の衣装や小物が多いですよね。そんなコスチュームの人物を撮った時、明るく写りすぎた経験はありませんか?
それは、カメラのオート露出機能が、黒い衣装や濃い色のアクセサリーを『暗い』と判断して明るく写そうとするからなのです。
黒いものを黒っぽく写すには、露出補正をマイナス側に設定しましょう。マイナスにするとは、暗めに写るようにカメラを調整するということです。露出補正という機能は、多くのカメラの場合、+/-で表示されているボタンを押しながらダイヤルやレバーを操作して設定します。
+側に調整すると写真全体が明るくなり、-側に調整すると写真全体が暗くなります。
でも、どのくらい補正したら良いかよくわからない……そんな時は、写真に写った顔の部分を見てみましょう。顔が明るすぎず暗すぎず、程よい明るさで写っていればOKです。
この露出補正という機能を知っておくと、夜景や逆光など、明るさが気になるシーンで応用できます。
子どもを撮るときは、同じ目線になるように低い位置から撮影しましょう。しゃがんだり座ったりして撮影してもいいですし、カメラの後ろについている液晶画面が動くミラーレスカメラなら、立ったままでもカメラを低い位置に構えることができます。そういった機能を使って撮影することもおすすめします。
大人目線で、立ったまま見下ろすように子どもを撮影すると、床や地面ばかりが背景になってしまいます。しかし、カメラを構える目線が子どもと同じになると、子ども同士の視線で見たような、楽しい背景の中での表情が撮れますよ。
記念写真だからといって、目線をカメラにむけてもらうばかりでは、おきまりの表情やピース写真ばかりになってしまいます。
時には、夢中で遊んでいる子どもの自然な表情を撮影してみましょう。 しかし、決してカメラを動かして追いかけ回してはいけません。それでは、ブレた写真が多くなってしまいます。
まずは子どもが興味を持ちそうなアイテムを置いて、そこで遊んでいるシーンを狙って撮ったり、時々、子どもの名前を呼んで振り向いてもらったりして、夢中になって遊んでいるシーンを撮影しましょう。
走り回る子どもを撮るなら、オートフォーカスのモードを、連続でピントを追いかけてくれるモードや、シャッターを押している間何枚も撮影できる連写モードにして、めまぐるしく変わる表情や動きを何枚も撮影するとよいでしょう。
きっと、目線とキメポーズの記念写真とは一味違った写真が撮れちゃいますよ!
衣装と同じく、インテリアや小物も黒っぽい色あいのものが多いハロウィン。
ものによっては、中からキャンドルや照明で光らせて演出した小物があります。
そういった小物を、雰囲気を生かして撮影するには、少し暗めに撮影してみましょう。
特に、中からろうそく風の明かりで照らしている小物は、中からの明かりよりも強い光を外から当ててしまうと、せっかくの雰囲気が台無しになってしまいます。飾ったままの雰囲気で撮影したい時は、少し暗めの状況でもフラッシュを使わずに撮影しましょう。手ブレを防ぎたい時には、ISO感度を上げて、シャッタースピードを早くしたり、三脚を使ったりして撮影しましょう。
【執筆者 川上博司(かわかみ ひろし)】