デジカメで上手に写真を撮影するテクニック
デジカメで上手に写真を撮影するテクニック
赤ちゃんは、日々どんどん成長していきます。毎日一緒に過ごしていてもそれは感じられると思いますが、ほんの一週間前、一ヶ月前の写真と見比べても、驚くほどの成長が感じられると思います。毎日いろいろな表情をいっぱい撮って、楽しいアルバムを作りましょう。
赤ちゃんのお肌は、その名の通り少し赤く見えます。透き通るような肌感を表現するには、少し明るめに露出補正をしましょう。赤ちゃんの場合、肌だけでなく、服も白系や淡い色のピンクやブルーなどが多いですが、そういった明るい色の服を着ていると、カメラのオートモードでは、全体的に明るいと判断して、少し暗めに撮影しようとする傾向があります。そこで、露出補正を1/2から2/3程度+側に設定しておくことで、服装の白っぽさや肌の透明感を表現できるのです。撮影された画面を見ながら、お好みの明るさに調整しましょう。
赤ちゃんの写真を撮るとき、ついつい近くで撮影したくなりますが、広角で撮影すると、なんとなく頭でっかちに写ったり、背景がごしゃごしゃと写ってしまったりすることがあります。
そんな時は、ズームを50mmよりも望遠(アップで写るほう)にして、撮りたい範囲が写せるように赤ちゃんまでの距離を調整しながら撮影しましょう。もちろん、単焦点のレンズでもOKです。
アップで写るレンズで撮影したほうが、背景がぼけてシンプルになり、主役の赤ちゃんが引き立った写真が撮れます。
背景がぼけやすい設定で撮影する時のポイントは、カメラに近い側の目にピントを合わせることです。液晶画面を見ながら撮影するカメラの顔認識機能や、タッチシャッター機能を使うとカンタンで便利です。
赤ちゃんを主役に撮影するときには、赤ちゃんの可愛さだけに夢中にならず、背景の状態にも注目してみましょう。見下ろすようにばかり撮っていると、背景がいつもベッドのシーツなどあまり変わらない状態になってしまいます。 そこで、カメラを赤ちゃんの目線と同じ高さにかまえてみましょう。すると、背景にお部屋の雰囲気が写ったり、赤ちゃんの見ている風景が感じられる写真になりますよ。
赤ちゃんを撮るときに、液晶画面やカメラの覗き窓をずっと見ながら、赤ちゃんがいい表情になるのを待っていませんか?プロのモデルさんならまだしも、赤ちゃんはカメラのレンズを見て笑顔になるという意識を持っていません。そんな時は、大まかに写す範囲を決めたら、カメラから目を離して、赤ちゃんに直接目を向けてみましょう。赤ちゃんはカメラのレンズよりも、人の目や顔を見たほうがいい表情をしてくれます。カメラの画面は赤ちゃんが画面から外れてないか確認する程度にして、赤ちゃんと直接表情や言葉で会話しながらシャッターを押してみましょう。今までよりもずっと生き生きした表情の写真が撮れているはずですよ!
赤ちゃんのかわいらしさや小ささを表現するには、大人と比べるのが一番わかりやすいでしょう。パパやママの指を握ってもらったり、手で大きく包んであげたり…手や足だけを近づいてアップにして撮影すると、背景が綺麗にボケてその部分だけを強調できます。 ぬいぐるみと一緒に撮影したり、いつも同じ場所や同じものと一緒に定期的に撮影すると、成長記録として面白い写真になりますよ。
明るいほうがいいからといって、直射日光で撮ると、光も強い分、影も強く出てしまいます。
明るい窓際で、レースのカーテン越しに入ってくる柔らかい光がオススメです。ポイントは、影の柔らかさ。直接的な光が強いほど、影も強くなります。赤ちゃんの柔らかさを表現するには、強い影は避けたほうが良いでしょう。窓を背にするのではなく、窓からの明かりが横から入ってくる感じの位置や、明るい曇りの日の光もオススメです。
際が逆光状態の時は、露出補正を+側に補正して、赤ちゃんがしっかり明るく撮影できるように調整しましょう。背景が思いっきり明るくなることで、ほわっとしたさらに柔らかな表現になります。
赤ちゃんの可愛らしさや柔らかさ、そして小さな体や純粋無垢な表情をいっぱい撮ってあげてくださいね。成長記録や素敵な思い出のアルバムになりますよ!
【執筆者 川上博司(かわかみ ひろし)】