デジカメで上手に写真を撮影するテクニック
デジカメで上手に写真を撮影するテクニック
写真撮影の真の魅力を知ろうと思えば、一眼レフカメラは必要不可欠です。
しかし、それを購入する際に、運び方と保管の方法を考えていなかったために、
あとあと苦労する人も少なくありません。
そこで、そのふたつについて基本的部分を説明することにします。
まずその前に、一眼レフとは何かを確認しておきましょう。早い話がカメラの中にレフ板が仕込まれているものが一眼レフカメラです。その板は鏡になっていて、レンズを通してそこに像を映します。そして、その像をファインダーから直接覗き込むことができるのです。
これがどういうことかと言うと、ファインダーを通して見た映像とカメラレンズを使って撮影した写真が完全に一致することを意味します。つまり、目で見た通りの写真が撮れるというわけです。レンズを通した映像とファインダーから見た映像が別々ではこうはいきません。イメージ通りの写真を撮影できることこそが一眼レフの最大の魅力なのです。
しかし、そのレフ板のために内部構造が複雑になりカメラ自体が巨大化せざるを得ませんでした。それ故、持ち運びに関しては他のカメラ以上に気を使う必要が生じたのです。
山に登って大自然を撮影するというのは一眼レフならではの愉しみです。
ところが、その場合は一眼レフカメラ自体の重さがネックになってしまいます。肩にかけたり、首にかけたりして登山をすると、上に着いたころには体を傷めること必至です。
持ち運びの際に、一番体の負担にならないのはリュックサックに入れて背負うことですが、この方法にもコツがあります。取り出しやすいからといってカメラをリュックの上部に入れては後ろに重心がかかりすぎてしまい、かえって疲労の原因になりかねません。おまけに、バランスを崩して転倒という危険もあります。
ベストなのはリュックのまん中あたり、背負うと背中に当たる所にカメラをしまうことです。ただ、それだとシャッターチャンスの時に素早くカメラを取り出すことができません。そこで、おすすめなのがロック付きのストラップでリュックの外に掛けておくという方法です。ゆらゆら揺れるとそれも負担になるのでストラップは短めにしてしっかりと留めておけばいいでしょう。
カメラは落として壊すようなことさえ用心すれば、どこに置いても同じと思っている人がいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。カメラのレンズはほこりや湿度に弱いので無造作に保管しているとせっかく高いお金を出して購入した一眼レフカメラも使いものにならなくなる恐れがあります。
まず、外に置きっぱなしにしていると微小なほこりが徐々にレンズの内側に侵入していきます。そして、一度中に入り込んだほこりは容易には除去できません。さらに、湿度の高い場所に保管しているとレンズにカビが生えます。
なぜ、ガラスでできているレンズにカビが生えるのかと思うかもしれませんが、レンズに付着したほこりや油脂を栄養源にしてカビは成長していくのです。また、湿度が60%以上だとカビが生えやすくなりますが、逆に、30%以下だとカメラの樹脂の部分が劣化しやすくなります。
したがって、一眼レフカメラの保管方法としては、ほこりや指紋をしっかり拭き取った上で、密閉度が高く、湿度を調整できる防湿庫や簡易ドライボックスに入れておくのがベストです。
このように一眼レフカメラというのは意外と手のかかるアイテムです。一時の憧れで衝動買いすると手痛い出費になりかねません。購入に踏み切る前に、その扱いについてはしっかりと学習することが大切です。上記に記したこと以外にも、ブラシやブローを使用いた掃除の方法や分解メンテのやり方、あるいは充電池の扱いなど学ぶべきことはたくさんあります。
したがって、一眼レフカメラを単なる道具だと考えてしまうとその扱いが面倒になってしまうかもしれません。カメラは自分かけがえのないパートナーだと思い、深い愛情をもって接することが大切です。そうすれば、撮影ポイントを求めて歩き続ける時のカメラの重さもまた、愛おしいと思えるようになるでしょう。
とにかく、高いお金を出して途中で投げ出したり、カメラを駄目にしてしまったりという愚は避けたいものです。