デジカメで上手に写真を撮影するテクニック
デジカメで上手に写真を撮影するテクニック
夜の闇を彩る無数の光、ファンタジックな夜景はついついカメラを向けずにはいられない、
魅力的な被写体です。
手軽なコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)でも、テクニック次第で
美しい夜景写真を撮影できます。
ワンランク上の夜景撮影を目指す方のために、ヒントとコツをご紹介します。
「コンデジで夜の撮影はすぐブレてしまう!」「フラッシュを使うと遠くまで撮影できない」という声もありますが、最近のコンデジには「夜景モード」が搭載されているものが多く、気軽に夜景を撮影することが可能です。
一眼レフで撮った写真と比べると見劣りすることもありますが、思い出の夜景を切り取った一枚としては十分価値のあるものになります。
まずは、「夜景モード」を使って撮影してみましょう。
コンデジで夜景を撮影する場合、夜景モードを利用し、フラッシュはオフにすることが基本です。シャッターを押す際にカメラが揺れることを防ぐために、2秒セルフタイマーを活用しましょう。
手持ちの場合、カメラが動きを検知して自動でISO感度を上げる機種もあるため三脚を使用するか、塀やベンチなどを使ってカメラを固定する工夫をしましょう。
ひとくちに夜景と言っても、高台から街を見下ろしたもの、ライトアップされたビルを見上げたもの、クリスマスのイルミネーションなど、さまざまなカテゴリに分けられます。
一般的に「俯瞰夜景」と呼ばれる高台から街を見下ろしたアングルの夜景写真が一番撮影しやすいとされています。「夜景スポット」と呼ばれる高台で撮影する場合は、空が真っ暗になる前、日没前後がおすすめです。
高層ビルなどの撮影なら、オフィスの明かりがついていなければなりませんので、休日より平日がよいでしょう。窓の明かりが一番多くなるとされる20時前後が狙いめです。
また、露出を?補正することで、全体が引き締まり、シルエットを浮かび上がらせる効果が期待できます。
イルミネーションの撮影では、被写体によってさまざまなテクニックがあります。クリスマス時期のイルミネーションなど、被写体自体に迫力がある場合は三脚なしでの撮影も可能です。少し露出を+気味に補正すると、さらにダイナミックな印象に仕上がります。
イルミネーションも種類によって色の温かみに違いがあります。白や青色LEDの寒色系のイルミネーションでは、ホワイトバランスを電球モードなどにして青さを引き立てましょう。
逆に赤や電球色の暖色系のイルミネーションは、曇天モードなどで温かみを生かした一枚に仕上げましょう。
また、人出が多いイルミネーション撮影では、シャッターの開放時間を長くする(長時間露出)ことで手前を歩く人が写らないようにするというテクニックがあります。走行する車のライトをライン状に写したい場合もこのワザが有効です。この場合は三脚でのカメラ固定が必須になります。
コンデジは機種によって機能が異なります。手持ちのコンデジでどこまで設定可能かを事前に確認し、夜景写真をドラマティックに撮ってみましょう。