写真の上手な整理術
写真の上手な整理術
せっかくフォトブックをつくるのなら、隅々までこだわりたいもの。
特に表紙は、その本の玄関です。
それによって見る人に与える印象は大きく変わってきます。
そこで今回は、こだわりの表紙を作るためのアイディアを4つ紹介します。
1つ目は「マクロ撮影した写真を使う」ことです。
マクロ撮影の利点はなんといっても、小さな被写体を大きく写せること。花や昆虫、植物などを主張して見せるのに、有効な撮影方法ですよね。また、ぼけた背景もポイントが高めです。
美しく感じる部分にピントが合わさっており、他のものを後景に押し戻す。そうした写真を表紙に使うことで、自分の主張やフォトブックで展開する主題を、前面に押し出すことができますよ。
また単純に、美しさの面でも効果的です。特にマクロ撮影した花の写真などは、多くの人が美しいと感じるもの。やや個性には欠けるかもしれませんが、それだけ多くの人の気持ちに訴えかけられる表紙となるでしょう。もちろん花の選び方や被写体の撮影の仕方によって、さらに個性を出すこともできます。
次に広角撮影した写真を使ってみてはいかがでしょうか。
広角レンズを使用した撮影が一番生きるのは、なんといっても風景写真でしょう。広角レンズを使用することによって、風景写真にパノラマのような広がりを与えることができます。他に大人数での記念撮影や室内を広く見せる取り方などが考えられます。
風景写真も、表紙に用いる写真として、定番といえるものかもしれません。ですがこちらも、撮る人の個性によって表現が大きく変わるもの。美しい景色を、広角レンズを使用することで、写真に空間的な広がりが生まれます。それによって、フォトブック全体の懐の深さを表現することができます。
フォトブック全体のテーマが少し雑然としていても、そこにまとまりを持たせることができるのが、広角撮影された風景写真といえるでしょう。
写真とイラストを兼用することも考えてみましょう。
写真とイラストにはそれぞれの個性、持ち味があります。写真には事実だけが持つくっきりとした輪郭と、存在感があります。逆に言うとそれは、冷たさを与えることにもなります。 一方でイラストには柔らかさと、ポップな印象を与える効果が。反面現実味に乏しく、人によってはその表現方法自体を好まない場合もあります。
どちらの表現にも良さがあるので、両方を活かす表現をしたいもの。写真だけでは少し冷たさを感じる場合、ワンポイントでイラストを挿入してみたり、イラストを背景に、写真の人物を切り入れたりすれば、不思議な存在感のある空間を演出できます。
最後に、文字のフォントにもこだわってみましょう。
フォントには様々な種類があり、どのフォントを使うかによって、相手の受ける印象は大きく変わってきます。たかがフォント。されどフォント。上手に使って、フォトブックの印象をコントロールしてみましょう。
ここでは代表的なフォントを二つ紹介します。
一つ目は、日本語のヒラギノ角ゴシック。このフォントの良さはとにかく読みやすいこと。ポスターやタイトル文などによく使用されています。欧文ならHelvetica(ヘルベチカ)が有名です。世界中でもっとも使用されていると言われています。
汎用性が高く、どのようなシチュエーションでも活躍できるのが強みです。 どちらもMacには標準装備されています。パソコン内蔵のフォントが使用できるマイブックであれば、すぐに使用できますから、お手軽さも嬉しいですね。
いかがでしたか?こだわりの表紙作成のための4つのアイディアを紹介しました。個性あふれる表紙を作るための、参考になれば幸いです。