デジカメで上手に写真を撮影するテクニック
デジカメで上手に写真を撮影するテクニック
子供の成長記録などでも頻繁に撮影される動画。
ほとんどの人が、ムービーカメラで撮影してはいないでしょうか?
比較的ハイグレードの一眼レフカメラを所有している人は、
今一度自分のカメラの使用を確認してみてください。
もしかしたら、動画撮影機能が付いているかもしれません。
実は、一眼レフカメラの動画撮影機能を使用したほうが、
ムービーカメラよりも品の良い動画が取れるのです。
今日は、一眼レフカメラの動画撮影でどんなメリットがあるのかご紹介します。
カメラ撮影を行う上で、覚えておきたいカメラの特性があります。それは、「被写界深度」。
被写界深度とは、ピントの合う範囲のことです。一般的なカメラで、風景モードを使用してシャッターを押すと、人物にも遠い背景にもピントが合っています。この状態を、被写界深度が深いと言います。
逆に、ポートレート撮影モードで撮影すると、人物にピントが合って、背景がボケた味わい深い写真が撮れるはずです。この状態を被写界深度が浅いと言います。
一眼レフカメラでは、撮影モードを切り替えると自動的に被写界深度を調整してくれますが、具体的に何が行われているのでしょうか?それは、レンズの絞りを調整しているのです。絞りを絞るほど、被写界深度は深くなります。逆に開くほど浅くなります。
この調整は、一眼レフカメラをマニュアルモードにして絞りを調整することで、自由自在に行えます。一般的な、ムービーカメラでは実現できない機能ですよね。よって、一眼レフカメラを使用すると、背景をぼかした味わいのある撮影も可能となるわけです。
一眼レフカメラの最大のメリットは、「レンズを交換できること」です。
雄大な景色を取るには、50mm以下の広角レンズがオススメです。子どもの運動会などを撮影するときは、何かと望遠が必要ですよね。200mm以上の望遠レンズが欲しくなってくるはずです。
大手のメーカーであれば、豊富に用意されているレンズ群を使用することができることが、一眼レフカメラで動画撮影を行うことをオススメする理由の一つです。
でも、旅行などに行くときには、たくさんのレンズを持っていくのは、かさばるし重い!そんな人もいるかもしれません。そんな人には、ズームレンズがオススメ。たとえば、28mmから300mmまで対応しているレンズもあるので、1本のレンズで広角から望遠まで両方の機能を手に入れることができます。
一眼レフカメラでクオリティの高い撮影が行えるのは、3つの理由があります。
・CMOSデバイスの解像度が高い
多くのムービーカメラのCMOSセンサーの解像度は、約200万画素前後です。一方、一眼レフカメラのCOSセンサーの解像度は、2000万画素を超えます。それだけ、解像度の高い撮影が可能になります。すると、細かいところまで綺麗に表現された高解感の高い動画が撮影できます。
・レンズ性能が良い
一眼レフカメラと、ムービーカメラを比較すると、レンズの大きさが全然違いますよね。一眼レフカメラのように大きなレンズを使用していると、その分、多くの光を集めることができます。すると、はっきりとしたコントラスト感のある撮影が可能になります。
・レンズのズーム処理に頼らない
多くのムービーカメラでの超望遠では、電気的に拡大処理を行っています。デジタル処理で演算して拡大するので、画像がボケるという難点があります。一方、一眼レフカメラでは全てレンズにて望遠処理を行っています。よって、超望遠を行った場合でも、ボケの無いくっきりとした撮影が可能です。
ISO感度という言葉をご存知でしょうか?それは、カメラに搭載されているCMOSセンサーの感度なのです。感度が高いほど、暗いところでの撮影が有利になります。ムービーカメラと一眼レフカメラにて、暗いところでの撮影に差が出るのは、このISO感度が大きく異なるためです。
ムービーカメラのISO感度は、屋外撮影などに適したISO100から200に設定されています。一方、一眼レフカメラは、最大ISO25600まで上げることが可能です。つまり、ムービーカメラの256倍程度の感度があります。一眼レフカメラが暗いところでの撮影が得意なのも納得ですよね。
でも、それだけではありません。既に、一眼レフカメラのレンズが大きいことは紹介しましたが、レンズが大きいことにより、たくさんの光を集めることができるのも、明るく撮影できる理由の一つです。
一眼レフカメラの動画機能を使って、味わい深い綺麗な動画を撮影してみませんか?